毒草名 |
クサノオウ(瘡の王)、白屈菜(はっくつさい)、山黄連(さんこうれん)、タムシグサ、グレーター・セランディン(Greater Celandine) |
学 名 |
Chelidonium majus LINN. var. asiaticum OHWI |
特 性 |
ケシ科 クサノオウ属、道端に自生する越年生草本 |
花 期 |
4〜7月 |
毒部位 |
茎、葉 |
成 分 |
ケリドニン(Chelidonine)、プロトピン(Protopine)、ベルベリン(Berberine)、サンギナリン(Sanguinarine)、ケリジメリン、ケレリトリン、リンゴ酸 |
症 状 |
皮膚炎、胃腸炎、昏睡、呼吸麻痺 |

「草の黄という意味で、草が黄色の汁を出すからといわれている。また丹毒を治すから瘡の王であるともいい、また草の王であろうという説もあり、確かな定説はない。」牧野新植物図鑑 |

「草のまま煎薬として効ありや毒ありやは、いまだ定かならずと聞く。くれぐれも素人手に、みだりに用いまいぞよと」泉鏡花:白屈菜 |


蕾です。

花の終わり頃。

花の後のさく果。3〜4cmになります。

茎を折ると出るオレンジ色の液は空気に触れると赤に変ります。この成分に知覚末梢神経を麻痺させる鎮痛作用があり、乾かしたものが「白屈菜」です。また、古代ギリシャでは、ツバメが目の見えない雛に葉の汁を与えて治したという伝説から飲めば視力が回復するとされていました。タムシを治すともいわれています。 |

≪MEMO≫
・生薬名:白屈菜(ハックツサイ)、適用:鎮痛、虫さされ
・「この草をモグラの心臓と一緒に病人の枕もとに置くと、もしその病人が死ぬべき運命だとすれば、大声で歌いだし、もしその病人が快癒すべき運命だとすれば、涙をこぼす。」澁澤龍彦:著「黒魔術の手帳」(アルベルツス・マグヌツの「植物および宝石のふしぎな効力」) |
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